土地や建物購入の際に注意したいポイント
公開日:2022年10月03日
家族をお持ちの方にとって家を買うのは憧れや夢であることも多いですよね。
しかし現実的にリスクもある大きな買い物であるのも事実。できれば失敗はしたくないものです。
このコラムでは、そんな重要だけど見落としがちな「チェックポイント」を解説いたします。
住宅購入をお考えの方はぜひご一読ください。
住宅購入で失敗しない!コレは必ずチェックしよう。
抜けがちなポイント「周辺環境」
家を購入する際は必ず内見で間取りや設備の確認をしますよね。実際に住む家の中を精査するのは当然。しかし、大体の失敗談にあがるのは実は「周辺環境」なのです。
周辺環境と言えば、公園があるか、スーパーがあるか、学校、交番、、、こういった施設は確認すると思います。しかし失敗に上がるのはもっと深い部分。
例としては、
・目の前に公園があり良いと思ったが、深夜に不良のたまり場になっており騒音がひどい。
・スーパーが近くに1軒だけあったが、入居後に閉店してしまい買い物に困ることになってしまった。
・大きな幹線道路から1本入るので静かだと想定していたら、抜け道として車両がかなり入ってくるため静かどころではなく排気臭もひどかった。
などです。これらの失敗の特徴は“住んでみてわかった”と言う点です。内見時にはわからなかったと言う事ですね。
内見は日中に行くことがほとんどだと思いますが、その家を気に入ったら次は、周辺環境を「平日と休日」「朝・昼・晩」に分けて複数回確認した方が良いです。そうすることで、内見時だけではわからない事が見えてくるのです。
特に深夜の騒音は睡眠妨害などに繋がり、ストレスや健康被害などが起こりかねません。深夜の様子を確認するのは大変ではありますが、入居してから後悔するよりは良いでしょう。
周辺を散策する際には実際の生活をイメージしながらしっかり確認することが大切です。
スーパーなどはどうしても閉店や移転などが起こりますので、近所に2~3軒あると安心ですね。
★周辺環境のポイント★
・自宅周辺の臭いや騒音
・スーパー、コンビニなどの周辺施設
・時間・曜日別の周辺環境の変化
・ハザードマップ
戸建物件の購入のポイント
戸建は心置きなく自由に暮らせて憧れる方も多いですよね。
しかし、独立した所有物である以上はメンテナンスも全て自分で手配しなくてはなりません。建てて/買って終わりとは行かないのが現実なのです。
その際重要になってくるのが「図面」です。
新築した場合は図面をそのまま保管すればよいですが、中古を購入する場合は注意が必要です。
修理やリフォーム・リノベーションの際には壁の中など見えない部分もあるため、基本的に図面を元に判断します。
中古物件を購入する際は、必ず売主へ図面の有無を確認しましょう。
また、給湯器やエアコンなど設備状況の確認も忘れてはいけません。前の所有者から現況渡しの事が多いですから、設備の使用年数やメンテナンス状況によっては入居してもすぐ壊れたり修理が必要だったりする可能性もあります。
また、どのような用途地域かも把握してから購入した方が良いでしょう。用途地域とは都市計画法に基づき土地の用途が定められたエリアのことで、土地はそれぞれ建設可能な建物の大きさや種類が制限されています。
用途地域の種類によっては、近所に遊興施設ができたりマンションが建ったりと景観や環境が変化してしまう事があります。
用途地域はほどんどの場合物件情報に記載があるか、無い場合は仲介業者に確認やネットで調べる事もできますので、契約前に必ず把握しましょう。また、契約書には様々な重要事項が記載されていますので、必ずしっかりと内容を確認しましょう。
★戸建物件のポイント★
・図面の有無
・設備類の状況
・用途地域
・契約書チェック
マンション購入のポイント
戸建購入と同様、マンション購入の場合も立地条件や周辺環境はよく調べましょう。
プラスで重要なのが、隣・上下の住人です。マンションは集合住宅ですから、必ず壁を共有する住人の状況・関係性が影響してきます。
騒音や臭気は必ずしっかり確認しましょう。具体的には、平日・休日、異なる時間帯の状況確認です。換気設備はキッチンやトイレ・浴室の臭気が回ることがあります。
また、マンションの工法も確認した方が良いでしょう。鉄骨造より鉄筋コンクリート造や鉄筋鉄骨コンクリ―ト造の方が音が響きにくいと言われています。
エレベーターがある場合は部屋の中にいる状態で稼働させてみてください。
管理組合や管理人がきちんと機能しているかも重要なポイントです。ゴミ捨て場やエントランス、駐輪・駐車場の利用状況を見ると、大まかな管理状況が見えるかと思います。
ルールやマナーを守らない住人などを放置している場合は、管理体制に問題がある可能性もあります。逆に、管理体制がしっかりしているマンションは、騒音問題なども少ないと言われています。
管理組合に関してはどのような運営を行っているかも確認をお勧めします。特に“長期修繕計画”と“修繕積立金”は必ず確認してください。
どのような計画にどの程度の費用を見込んでいるか、いつ修繕が行われるのか、が重要です。
大規模修繕があることを知らずに購入し、修繕積立金でまかなえなかった高額な修繕費を突然請求されたと言ったトラブルも実際に起こっています。
★マンションのポイント★
・マンション内部や周辺の騒音と臭い
・エレベーターの動作音
・ゴミ捨て場やエントランスの管理状況
・管理組合の運営方針
・長期の修繕計画
最後に
間取りや外観などは当然一番に吟味するものですが、意外と逃してしまうポイントを解説しました。
もちろん他にも沢山あるのですが、致命的な後悔を避けるため、ぜひ今回のポイントは抑えてくださいね。
それでは、素晴らしい持ち家ライフを!